ジョージ・マークスとボブ・スワンソンとの出会いは、アメリカでアウトドアが新たな文化となる前の1960年代の初め、カリフォルニア州バークレーにある「スキーハット」というアウトドア用品を扱うショップだった。
ヒッピー・ムーブメントに憧れ、バックパッカーとなった二人の落ち着いた先が「スキーハット」だったのだ。
ボブがジョージの担当していた製造部門に新しく入ってくるや、二人はすぐに意気投合。
ショップのオリジナル製品の改良や修理などをこなすうちに、自分たちも気づいていなかったクリエイティブな才能と旺盛な探求心から、新しいアイデアが次々とひらめいた。
ところが、いくら革新的な提案を出しても、ショップのオーナーが認めてくれない。自分たちの夢と可能性を追求するため二人は「スキーハット」から独立することを決意する。
1965年、バークレーの隣町リッチモンドに、わずかな資金でロフト付きの倉庫を手に入れると自分たちの工房に改装。
こうしてバックパッキング用品を製造する『シエラデザインズ』が始動した。
その名前は雄大にそびえ立つシエラネバダ山脈に由来する。
[出展内容]
アパレル、パック